母乳育児を最短で軌道に乗せる方法

母乳育児成功のカギは「どれだけ赤ちゃんに吸ってもらえるか」にかかっています。母乳の出が悪いのは、吸ってもらえていないから。

母乳量を増やすのも、それは吸ってもらった結果なので、どうすれば吸ってもらえるか?に注目してみましょう。

母乳が出る仕組み

母乳は赤ちゃんに吸ってもらう(乳頭に刺激が伝わる)ことで、母乳生成ホルモンが分泌され母乳が出る仕組みになっています。

言い換えれば、おっぱいを吸ってもらわないと母乳は出ないのです。赤ちゃんの泣き声に脳が反応して母乳が出るということもありますが、基本は乳頭への刺激が母乳生成の伝達回路となっているのです。

そして、作った母乳を乳頭へ送り込むのがオキシトシンというホルモン。これはママが赤ちゃんのことを考えたり、世話をすることで分泌される「愛情ホルモン」とも言われます。このオキシトシンがママと赤ちゃんのつながりを強固にし、自律神経の発達に貢献するのです。

プロクラチン オキシトシン
分泌 乳頭に刺激が伝わると脳に伝達され分泌される。 母親が赤ちゃんを考えたり、世話をしたりすると分泌される。
効果 母乳を生成する ・作った母乳を乳頭へ送る
・母子共に心身の安らぎを感じられる
・子宮収縮・修復の効果を持つ

授乳行為を繰り返すことで、産後の母体の回復も早まるため、母子ともに健康状態が高まります。早期から母乳をとにかく吸ってもらって、母親が健康を取り戻すことは母乳育児の成功には必要です。

うまくいかないのが普通です。

「吸ってもらえばいい」とは言うものの、それはあくまで理想論。実際は首も座っていない赤ちゃんに母乳をくわえさせるのも一苦労。全く吸ってくれないし、そもそもおっぱいが出ないし、一向に泣き止まないなんてことは日常の光景です。

赤ちゃんも飲みたくても飲めない、ずっと眠りっぱなし、全く興味を示さない、様々です。またママの方もたくさん出てしまったり、全く出なかったりします。四苦八苦しながらも、赤ちゃんとママの息が合ってくるのが大体3ヶ月程度。

これまでは本当に辛いし泣きたくなりますが「頑張って下さい」としか言いようがありません。初産、経産関係なくこの3ヶ月という期間が一つの目安になります。

「最短で軌道に乗せる方法」なんて盛ったタイトルをつけましたが、3ヶ月だけは我慢してください。その後必ず軌道に乗ります。

上手に飲んでもらうにはコツがある

母乳がうまく飲ませられない、おっぱいをしゃぶってくれるけど母乳が出ない、そういう方に共通しているのは、浅飲みになって乳首を噛ませながら授乳していること。

乳首や乳輪が固かったり、すぐ傷だらけになったりしていませんか??

赤ちゃんは、乳輪の奥深くまでくわえ込み、下で乳首を潰し真空状態にすることで母乳を吸います。しかし乳首や乳輪が固いと、それが浅くなるとうまくくわえられず、歯茎が乳首に当たって痛みを伴ってしまうのです。最初の頃は赤ちゃんも口を大きく開けることができないかもしれませんが、少しづつ教えていって飲みやすいようにしてやるのです。

前絞り・圧抜きをするだけで乳首と乳輪が軟らかくなる

ちょっとしたテクニックをお話しすると、授乳前に搾乳の要領で軽く前絞り(圧抜き)をすると乳頭から滲み出た母乳が乳輪にわたり軟らかくなります。

この一つの手間を加えるだけで赤ちゃんは何倍も飲みやすくなり、おっぱいをくわえやすくなるんです。

頻回授乳を心がける

泣いたらおっぱい、ぐずったらおっぱい、何か欲しがる仕草を見せたらおっぱい…

このように、赤ちゃんが挙動不振な動作を見せたときはおっぱいを欲しがっているか、うんちのときだけです。とにかくおっぱいをあげるようにしましょう。赤ちゃんには私たちのように何か予定があるわけではないので、お腹が空いているのか、気持ち悪いのか、しかないのです。

あまり重く考えすぎず、おっぱいをあげる癖をつけることで、母乳の分泌がどんどんスムーズになっていきます。回数や授乳間隔に捉われず、赤ちゃんを見ながら授乳させるようにすることで、次第に「差し乳」になっていきます。差し乳になれば母乳育児は本当に楽になり、また楽しくなります。

→差し乳とは?張らなくなったおっぱいは母乳育児が軌道に乗った証拠

夜中の授乳をマスターすれば母乳育児は楽になる

「育児生活で辛かったことは?」とアンケートをとると、半数以上の方が「夜中の授乳」や「睡眠不足」を挙げられました。確かに、夜中の授乳は辛いし、まとまった睡眠を取れない精神的なストレスは大きいですよね。

でも、母乳の出に関して悩んでいる方にとってはチャンスなんです!!
というのも、授乳ホルモンであるプロクラチンやオキシトシンの分泌は夜が一番活発だからです。出が悪いママも「夜の授乳は辛いなあ…」と思いながら、母乳はしっかり出ていたりするものです。

また母体は、授乳中に限り赤ちゃんとシンクロするようにできています。赤ちゃんが眠くなればママも眠くなり、赤ちゃんが目覚めれば自然とママも目覚めます。短い睡眠でも深い質の高い睡眠を取ることが可能になり、「睡眠不足」と感じているのは実は錯覚であるとも言われています。

時計の中で生活をしているから「◯時間しか寝られなかった…」と感じてしまうんです。このように心理的に参ってしまうのが睡眠不足と感じてしまう原因です。実際には十分な睡眠が取れていて、短い睡眠時間が原因で母体の体調が壊れることはほとんどないのです。

母乳の質を高める・増やすには

産後直後の母乳は、どなたも実は出がよくありません。というのも、産後の母体はひどく傷ついているため、そのような状況では美味しい母乳を作ることができないからです。

母乳の生成に関しては、母体の回復が体内では優先されており、いくら母乳を吸われてもプロクラチンが分泌されないようになっているのです。あまりに長い期間ホルモン分泌が停止するわけではありませんが、産後直後に母乳が出なかったとしてもあまり気にする必要はないということを覚えておいてください。

ここではその期間を乗り越えてもなお「母乳の出が悪い」と感じる場合の対処法を解説していきます。

 水分補給・水を飲む

母乳は9割以上が水分で構成されています。授乳中1日に体内から失われる水分の量は約1リットル。そして母体の健康を保つために必要な水分量が約2リットル。単純計算して3リットル近い水分を毎日摂取しなければいけないのです。

このことに関しては意外と知られておらず、水分を取り始めたらピューピュー母乳が出るようになったという話も珍しくありません。

 たんぽぽ茶・たんぽぽコーヒーを飲む

先ほどの水分補給の手段としても併用してほしいところですが、たんぽぽ茶やたんぽぽコーヒーを飲むようにすると、体が温まり血流の改善が促され、母乳の生成を後押ししてくれます。たんぽぽの根には生姜のような冷え性の改善効果もあるため、体の冷えによって母乳が滞っている方には最適。

毎日3リットル近い水分を摂取しなければならないため、1日の中で味の変化を加えられると継続が容易になります。

→一番売れているたんぽぽ茶

 菜食玄米・発酵食品中心の食生活

母乳は血液からできています。血液がサラサラであると、母乳も青白いサラサラな質のよいものとなります。そしてその血液を作っているのが、腸であり、腸内環境を整えることで質のよい母乳の生成を促すことができるのです。従って、脂っこいものや胃腸に負担をかける食事はできるだけ控え、菜食玄米、食物繊維豊富な食材と、ヨーグルトや納豆など発酵食品を中心とした食生活が推奨されています。

→質のよい母乳・悪い母乳のチェック方法

まとめ

母乳育児を軌道に乗せるためには、最初の期間多少の辛抱が必要であるのは間違いありません。しかし、その辛いと感じる期間は振り返ってみるとほんの一瞬で、後の育児生活は「楽しい」と思えることのほうが実は多かったりします。

最近ではこの辛い時期を乗り切れず、ママのほうが参ってしまい、産後うつや育児放棄をする方もいるのが現状です。その犠牲になった赤ちゃんも「ママも」、実は誰も悪くなくて、「育児」というのものに気負いすぎてしまうことが原因なこともあるのです。こうした事実と、ここでまとめた母乳育児を乗り切るための基礎が少しでも参考になってもらえれば幸いです。

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2016年1月21日 母乳育児を最短で軌道に乗せる方法 はコメントを受け付けていません。 母乳育児Q&A