母乳育児の悩みを解決!つらい完母をサポートする対策法

母乳育児とは…

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母乳育児とは、粉ミルクに頼らず、ママの母乳だけで赤ちゃんを育てていくという育児方法です。赤ちゃんを授かり、育児方法について色々と調べたと思います。その中で「母乳で育てたい」そう思うママはとても多いと思います。はっきり言って母乳育児は「楽」なものではありませんし、自分のエゴで達成感を得るものではありません。その点は誤解しないようにしてください。

しかし、母乳育児は本当に素晴らしいです。
母乳で育てることによる赤ちゃんとのつながり、また科学的に赤ちゃんへ与える効果、他にママに与えるメリットもあります。

当サイトは母乳育児を積極推進し、同じ悩みを抱える方のサポートをしたいと思い立ち上げました。当サイトが母乳育児を目指すママの指標となり、また困ったときの解決ツールとしてご活用いただければ幸いです。

母乳育児のメリット

【赤ちゃん】に与える科学的メリット

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 母乳は栄養価が高い

母乳には乳糖、脂肪、たんぱく質、カルシウム、ビタミン、ミネラルなど、発育に関して必要な栄養素が全て含まれています。またママから分泌される母乳は「その赤ちゃん」だけに作られた(その赤ちゃんに今必要な栄養素が含まれた)ものになっているのでオーダーメイドなのです。従って、その日、その瞬間で母乳の味・性質が異なり、赤ちゃんにとっても飽きが来ません。これはミルクと大きく異なる点です。

 免疫力が付く

出産後1週間以内と限定的に分泌される初乳には、免疫物質が豊富に含まれているため、急に外に放り出された赤ちゃんが病気になったり、細菌・ウイルス・アレルギーなどの影響を受けにくくなります。完母を目指す上ではこの初乳をあげられるかどうかは大きなポイントです。

→初乳をあげられなかった…完全母乳はこれで失敗?

 肥満になりにくくなる

乳児期の健康状態は成人後の生活習慣病と関わりがあるということが分かっています。つまり、乳児期に栄養満点の母乳を摂取し健康であれば成人後も生活習慣病になるリスクは低く、逆に、乳児期に栄養バランスが崩れた健康状態であると成人後に生活習慣病になる可能性が高くなるというのです。当時の健康状態が何かしらの要因で体に記憶され、それが体内の健康バロメーターのような「基礎」になっているのではと言われています。

 顎が鍛えられ歯並びが良くなる

母乳を吸うには強い顎の力が必要で、赤ちゃんにとって咀嚼力を鍛えるトレーニングになります。顎の骨の形成が整うため歯並びが良くなります。ちなみに歯の矯正が普通になっているアメリカでは9割以上がミルク育児。哺乳瓶はほとんど吸う力を要さず顎の力が全く付きません。加えて洋食など軟らかい食べ物が中心の欧米の子供たちであると、あのように歯並びが悪く育ってしまうのです。

【お母さん】に与える科学的メリット

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 母体の回復が早まる

母乳を与える・おっぱいを吸われることでホルモンが反応し子宮の収縮・修復作業が行われるようになります。また、体脂肪が母乳の生成に使われるため産後のダイエットにも効果的。逆に、ミルク育児で育てた場合、妊娠中についた脂肪はうまく落とされず、産後太りの原因になります。

 ミルク代がかからない

当然ですが母乳は「無料」です。おまけにゴミも出ないため環境面においてもプラス。母乳は赤ちゃんにとって最適な温度になっているため温める必要もありません。

 生理の再開が遅れる

ママに与える母乳育児の最大のメリットと言ってもいいでしょう。授乳行為を繰り返すことで排卵が抑えられ生理が来なくなるのです。個人差はありますが、1~2年以上生理が来ないこともあります。2人目(次の子)を考えていないのであれば、これだけで避妊になりますし、卵巣が休息状態になるため更年期障害の軽減にもなります。

 血圧の上昇を防ぐ

赤ちゃんを母乳で育てると母親が高血圧になりにくくなるという研究結果があります。現段階ではその事実のみが分かっており、原因は不明です。これは授乳期間中のみではなく、将来にわたって母体の血圧が安定することを意味しており、育児経験の有無が高血圧と関係していることが分かっています。

母乳育児のデメリット

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 ビタミンKがミルクに比べて不足しがち

人口ミルクに比べ母乳はビタミンKの割合が少ないと言われています。母体が健康であれば不足するほどの母乳にはなりませんが、まれに新生児メレナ(ビタミンK欠乏症)になることがあります。ビタミンKは正常な腸内環境を維持していれば自然生成されるため、大人がビタミンKの欠乏に至ることはほとんどありません。新生児・乳児が特に注意が必要で、各臓器が発達する大体3ヶ月くらいまではよく観察するようにしましょう。母体が健康で、栄養たっぷりな母乳を生成できていれば問題ありません。

→あなたの母乳の「質」は良い?悪い?簡単チェックリスト

 母親にかかる責任が重い

母乳で育てる場合、母親以外が授乳させることはできず、常に赤ちゃんのそばにいなければいけません。ミルクのように定期的に授乳させるのではなく、頻回で昼夜問わず赤ちゃんが求める限り授乳を余儀なくされます。母乳が足りなくなれば赤ちゃんの成長に直接的に影響を与えます。

それゆえの精神的ストレス、責任が重くのしかかり、産後うつなど母親の方が参ってしまうということも珍しくありません。喫煙、飲酒などはもちろん、母親の行動はかなり制限されることになります。

→授乳中、実は飲んでもいいお酒がある

 髪が抜ける

妊娠・出産・授乳という壮絶なホルモンバランスの変化に体が対応しなければならないため、産後急激に髪が抜け落ちることがあります。人によっては全く抜けなかったり、抜けても育児終了後(生理再開後)にまた生えてきたりすることがありますが、出産を契機に抜けた髪が生えてこなくなるということもあります。

特に母乳育児で育てていく場合にはミルク育児の方よりも髪は抜けやすくなります。授乳はビタミンCや葉酸など女性特有の栄養素が不足しがちになるため、多少の覚悟は必要です。

→授乳中に髪が抜けてしまう本当の理由と対策

母乳とミルクの違い

これまでの内容を軽くまとめてみると次のようになります。

比較 母乳 ミルク
原料 乳糖、脂肪、たんぱく質、カルシウム、ビタミン、ミネラルなど赤ちゃんや母親の健康状態で変性する。初乳には免疫物質が含まれる。 赤ちゃんの成長に必要な栄養素が満遍なく含まれている。
コスト 0円 月2~3缶、5000~7500円程度
※メーカーにより異なる
消化 早い
母乳には一切の無駄がないためほとんどすべての栄養素が体内に吸収される。
遅い
非常に腹持ちが良く、ミルクも精巧に作られているため、指定の回数・量を守って授乳させれば大きな問題は起こりにくい。
メリット ミルクでは補うことのできない免疫物質の配合や、母子共に健康状態を高める効果がある。肥満を予防したり高血圧を予防したり、科学ではまだ解明できていないところがある。お金がかからない。ゴミが出ない。 社会復帰しやすい。女性の社会進出が目覚ましい欧米ではミルク育児が主流。人に預けやすく、ミルクは腹持ちが良いため夜泣きも少ない、授乳頻度も安定的。ミルクの原料が母乳に「劣っている」というわけでもない。
デメリット 精神的なストレス・責任が母親に全てのしかかる。人に預けられないため母親の行動が制限される。ビタミンKの不足で最悪の場合死に至る。 顎が未発達で歯並びが悪くなる(将来的に歯科矯正する場合、最低100万円以上かかる)。アレルギーやウイルスに感染しやすくなる。ミルク代と手間が意外とかかる。
総評  母子共に健康的・経済的に与えるメリットが大きい。しかし、ある程度の「覚悟」が必要。早期の社会復帰、仕事を優先したい場合は不向き。 メリットが全て「母親目線」であることに注目。母親であるあなたの 生活環境や、育児に対する姿勢によって選択が分かれる。

母乳育児の方法・授乳頻度

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 授乳の最適なタイミングとは?

「泣いたらおっぱい」が原則。授乳回数や授乳間隔に捉われないようにすることがポイントです。母乳には無駄な成分・不純物が含まれていないため、ほとんど全て赤ちゃんの体内に吸収されます。1日10~15回以上飲む子も珍しくなく、それが原因で吐いたりしてしまっても満腹中枢・自律神経の発達に寄与するため学習させることができます。

その他には、おっぱいを探すようなしぐさをしていたり、口元をもごもごしておっぱいを求めるような態度を取っていたら授乳させてください。

 授乳姿勢

授乳姿勢を毎回同じにしていると、乳房内に必ず飲み残しが発生し乳腺炎の原因となります。授乳姿勢は固定せず、できるだけ色々な方法に取り組んでみるようにしてください。また片方の乳だけに集中させてしまうのもNGです。

引用:http://www.kyoritsu-lc.com/

引用:http://www.kyoritsu-lc.com

 授乳の終わらせ方

授乳の終わらせ方については個人でやり方が異なりますが、3人を完母で育てた経験からお話すると、とりあえず「飲みたいだけ飲ませる」のが一番効率的です。確かに飲みすぎて吐いてしうこともありますが、赤ちゃんも次第に「どれくらい飲めばお腹いっぱい」というのが分かってきて、自らストップをかけるようになります。

逆にママのタイミングでストップをかけると泣きわめいてしまうことの方が多く、最終的におっぱいをあげざるを得なくなります。

 母乳の授乳頻度

ミルクの場合は、1日6~8回、大体3~4時間の授乳間隔で与えることとなりますが、母乳の場合は回数や時間間隔にできるだけ捉われないようにしてください。一応目安としては、2~3時間間が空いても母乳を欲しがらないときに母乳を様子を見るようにしてください。母乳育児の場合は基本「受け身」の体制で、自分から赤ちゃんに与えるものではないと思ってください。

母乳トラブル

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 乳腺炎

乳腺が何らかの原因で詰まり、母乳が出ていかなくなり炎症やしこりとなって痛み・発熱を伴う症状。予防としては、母乳が詰まる原因を徹底的に究明すること。かかってしまったら、とりあえず母乳を出すことに全力を注いでください。初期段階で発見できれば赤ちゃんに吸ってもらうことで解消できます。高熱が出たらすぐに病院へ行き処置を受けてください。

放置して乳腺腫瘍になってしまったら、切開による外科手術が必要になり、一生消えない傷が残ることとなります。

→乳腺炎の延長「乳腺腫瘍」を防ぐ対策法

 母乳不足

母乳不足に体質的な問題はありません。私たちは女性であり、哺乳類であり、赤ちゃんを実際に産んでいるので、「母乳が出ない」なんてことは有り得ないのです。具体的な母乳の出を良くする方法は次項にまとめていますが、母乳が出ない最も多くの原因は、初産による乳腺の未開通と、水分不足です。特に水分の補給は「意識的に」行うようにするだけでその日から効果が表れるはずです。

 母乳過多

逆に母乳が出過ぎてしまう原因は、おっぱいが張りすぎてしまっていることが考えられます。前絞りや圧抜きを駆使して、赤ちゃんを溺れさせないように気を付けてください。2~3ヶ月で授乳が軌道に乗ってくれば自然におっぱいの張りも改善してきます。

おっぱいが張っているうちは、母乳が残って乳腺炎にかかるリスクも高くなります。その対策としては、おっぱいを「冷やす」のが効果的。冷え過ぎないように厚手のタオルを当てるような感覚で冷やしてください。冷やすと母乳の生成が抑えられるため、張っている時は活用してみてください。

母乳の質を高める・出を良くする4つの方法

出過ぎる母乳

 夜授乳させる

母乳の生成ホルモンが最も活性化されるのは夜だと言われています。「母乳の出が悪い」と自覚している方は積極的な夜中の授乳を行ってみてください。確かに夜中の授乳は辛いかもしれませんが、育児中のママは少ない睡眠でも生活に支障のない質の良い睡眠を取ることができるよう体が変化するため、「睡眠不足」は気のせいなんです。

→育児中の睡眠不足は“気のせい”?断乳するのはもったいない!

 ビタミンC・葉酸の補給

妊娠中だけでなく、授乳中においてもビタミンCや葉酸の摂取は継続してください。妊活中に活用していたサプリメントがあればそれでも構いませんが、特に授乳によって失われるのはビタミンCです。授乳婦は妊婦よりもビタミンCの摂取が必要と言われており、母乳の生成やホルモンバランスの崩れに影響してしまいます。

→授乳中に失われやすい葉酸とビタミンCの摂取方法

 水分補給

母乳育児の成功はどれだけ水を飲むことができたかにかかっていると言っても過言ではありません。母乳は9割以上が水分で構成されており、授乳婦は1日に1L以上の水分が体から奪われることになります。更に、生命活動上必要と言われている成人女性の水分摂取量が2L弱なので、単純計算で1日3L近い水を飲まなければいけないのです。

ポイントは常温の水で飲むこと。夜中にも水分を摂ること。腎臓に負荷がかからないよう少量を何度も飲むことです。

 たんぽぽ茶

母乳育児にはたんぽぽ茶が良いという話は聞いたことがあると思いますが、具体的な効能は、たんぽぽ茶やたんぽぽコーヒーに含まれる「たんぽぽ根」によるもの。たんぽぽ根は中国で古くから伝わる漢方薬の一種であり、その当時から授乳婦に対して飲まれていました。血液の浄化・冷えの改善・便秘の改善・ダイエット効果があるとされています。

→たんぽぽ茶の詳細な効果と母乳に与える影響

母乳育児を成功させるコツ

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母乳育児は「頑張る」ものではありません。母乳で育てることは本当に素晴らしく尊いことですが、ミルク育児やミルクを足すことが悪いことではありません。ちょっと前は母乳よりもミルク全盛の時代でしたから。それに私たちは「哺乳類」なんですから、母乳で育てることに何もそんなに気負う必要はないのです。「母乳育児で育てるぞ!」と変に意気込んで失敗し、罪悪感や後ろめたさを感じる必要はないんです。

また赤ちゃんによっては「ミルク好き」の子もいます。今のミルクは非常に性能が高く、赤ちゃんに与える栄養素は全て網羅できています。ミルクが悪い、母乳育児が正義、という固定概念は捨て、辛くなったらいつでもミルクに切り替えようという心構えを持って取り組むのが一番の成功のカギかもしれません。

→母乳育児を最短で軌道に乗せる方法

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